にじままなーさりー

2人の子どもを育てる保育士のさかすの子育て記録。保育園の事、絵本の事、おもちゃの事を発信します。

【保育園】初日からは預かれない?スケジュールは?慣らし保育の事を知っておこう。

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保育園も決まって一安心、4月から復帰すると考えている方も多いと思います。

もちろん保育所は4月1日から利用を開始することができますが、フルタイム預かるまでには『慣らし保育』という期間が存在します。慣らし保育はどのくらいの日数を要するのか、どうして必要なのかをわかりやすく解説します。

 

慣らし保育は誰のため?

慣らし保育は園や子どもによっても期間が変わってきます。

早ければ3日程で終わる子もいれば、1か月以上かけて慣らし保育を行う子も見てきました。

そもそも慣らし保育はどうして行うのでしょうか。

環境の変化に子どもが慣れる必要がある

4月1日からいきなり8時間預かってください!といってもOKしてくれる園は少ないかと思います。

子どもにとって保護者から離れるというのは相当な環境の変化です。大人でも明日から粋なrい8時間全く知らない場所で働いてね!それじゃ!なんておいて行かれたら路頭に迷ってしまいますよね。

保育園は子どもにとって小さい空間であれども初めて出会う大きな社会です。

子どもにとっての慣らし保育は重要な意味合いをもっており、

  • 保護者以外の人と信頼関係を築く
  • 家とは違う保育園の生活リズムになれる
  • 同年代の子供と一緒に過ごす事になれる

初めての園生活に慣れていくためにも必要な期間です。

いくら保護者以外の人と過ごしたことがあったとしても、同年代の子供に囲まれて、知らない人と一緒に過ごすという環境は保育園に入所するまではなかなかないと思います。まずは園での生活に慣れるために、慣らし保育を設定しています。

保護者にとっても園を知ることができる期間になる

保護者にとっても初めての保育園の場合、担任の先生や保育園の雰囲気を知ることができる期間でもあります。保育園に預けるまで親族に預けたことはあっても他人に子どもを預ける機会はなかなかないと思います。子どもと同様保護者の方も初日は涙して別れるかたもたくさんいました。

また、職場復帰にむけての最終準備を行える期間でもあります。

職場復帰に必要なものを購入したり、友だちとランチをして息抜きをしておきたり……と慣らし保育の期間は保護者にとっても大切な期間です。

早く職場復帰したい!と焦る気持ちもわかりますが、時間を有効に使えると良いですね。

慣らし保育のスケジュールはどのくらい?

慣らし保育は最短で3日、長いと1か月かけて慣らしていくこともあります。職場復帰が5月の場合は無理に慣らし保育を急がせず、ゆっくり1か月かけて慣らしていく事も多いです。

ほとんどが7日~10日前後

慣らし保育はほとんどの園で7日~10日(2週間)で設定しています。

最初の週に5日間来て慣れたとしても、休み明けにまた崩れてしまうという事も多々あるので連休を挟んで様子を見てから慣らし保育を終了することが多いです。

概ね

初日:1時間程度

2~3日目:午前中の保育(9時~11時)

4~5日目:お昼まで(9時~12時半)

6~7日目:午睡(お昼寝)まで(9時~15時半)

8~10日目:1日保育(8時半~16時半)

11日目以降に申請時間(希望する保育時間)での預かりというのが一般的ですが、保護者の方の復帰時期や子どもの様子によってはやめたり長くしたりしています。

長かった子はゴールデンウィーク明けまでかかったことも

保育士として働いている側からしても、保護者の方の負担をなるべく少なくするために早めに申請時間預かりたいとは考えていますが、子どもによっては環境の変化になじめず、ゴールデンウィーク明けまで慣らし保育をお願いしていた子もいます。

4月中に慣れたとしてもゴールデンウィークという長期休暇を挟んで、またリズムが崩れてしまう子もいるので、子ども一人一人に合わせてスケジュールを組んでしました。

長くかかってしまったからうちの子はだめなのか……と思うのではなく、難しいとは思いますが、子どもと一緒に徐々に慣れて安心して保育園生活を送れるようにと、余裕をもって構えていられると良いですね。

月齢による慣らし保育の様子

子どもの性格にももちろん左右されますが、月齢や年齢によっても慣らし保育の様子は変わってきます。

0歳児クラス

高月齢(4月~8月生まれ)の子は『親と別れる』という事に気づいて泣く子や、人見知りによって慣れずに泣く子が多いですが、低月齢(9月~2月生まれ)の子は保護者と離れたとしてもほとんど泣くことなく過ごしている子が多いです。

どんちゃんも9月生まれなのですが、慣らし保育では1回も泣いたことがなく、「あーばいばーい」みたいに保育士に抱かれて分かれていったので拍子抜けでした。逆に月齢の高い子たちはよく泣いていて、クラス内は鳴き声の大合唱でした。

1歳児クラス

人見知りもあり、保護者と別れるという事が理解できている分、慣らし保育が長引く傾向にあるのが1歳児クラスです。上記に書いたゴールデンウィークまでかけた子も1歳児クラスでした。

ただ、保護者と別れて過ごすという事が理解できるようになると、割とすんなり離れることができるようになるので、あとまで長引かないのも1歳児クラスの特徴です。最初はつらいかもしれませんが、『保育園は楽しいところ』と気づくことができると良いですね。

また、1歳児クラスは持ち上がりで在園の子もいますが、担任が変わり、クラスの雰囲気も変わったことで不安定になる子もいます。慣らし保育は必要ありませんが、子どもが以前と変わった様子が見られたときには保育士に伝えてみてください。

2歳児クラス~幼児クラス

個人差が大きく、すぐに慣れて数日で終わることもあれば、他のクラスと同じように2週間程度かけて慣らし保育を行う子もいます。

特に幼児クラスは他の園から転園してくる子も多いのですが、友だちと離れたという事が受け入れられず長引いてしまう子も多くいます。新しい保育園でも楽しいことが待っているよというポジティブな気持ちを保護者の方が代弁してあげるのも良いと思います。

慣らし保育は焦らず、余裕をもって

職場復帰を控えているとどうしても焦ってしまう慣らし保育の期間。

保護者の焦っている気持ちやイライラしている気持ちは子どもにも伝わり、長引いてしまうきっかけになることもあります。勤務先と調整して、慣らし保育が終わるまで育児休暇として対応してもらったり、早上がりさせてもらったりしながら、余裕をもって慣らし保育に臨めると良いですね。