保育士が子育てしてみた

保育士ワーママさかすと2016年に生まれた娘どんちゃんの成長記録。保育士目線での子育て情報や保育園の裏話を教えます。

保育園での噛みつきにどう対応すればいい?保護者と保育士両方の目線で考えてみた

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子どもを保育園に預けていると必ずと言っていいほど問題になってくる噛みつき。

保育士として何年も保育園で働いていますが、0歳児~2歳児クラスでは毎年数人噛み癖のある子どもは必ずいます。

噛みつきは年齢によって理由も違えば、わが子が噛みつく側になるか、噛みつかれる側になるかも違います。

噛みつきは一過性のものとはいうものの、噛みついた側になると相手に申し訳ない気持ちになるし、噛みつかれた側になってみても、どうしてわが子は噛みつかれてしまったんだろう……と思うのではないでしょうか。

実際に私の娘は噛みつく側。保育士をしているので担任には「噛みついたら教えてください」と話してありました。

保育園で出会う噛みつきの問題。保護者として、保育士として、両方の目線から考えてみました。

 

子どもの噛みつきはどうしておこる?

子どもの噛みつきは年齢によっても子どもの性格によっても理由は様々。

おおむね1歳を過ぎたころにはじまって、3歳前には終わります。

保育園でも0歳児~2歳児クラスに噛みつく子が多いですが、2歳児クラスの後半にもなれば「そんなことあったね」なんて話せるくらい収まっていることがほとんどです。

噛みつきは一過性といっても、わが子がほかの子に噛みついたとなるとショックですし、噛みつかれてもショックですよね。

子どもの噛みつきは、1歳前後の噛みつきと2歳前後の噛みつきとでは、理由が大きく異なるので、原因と対策が変わってきます。

まずはどんな理由で噛むことが多いのか、観察してみてください。

噛みつきの理由1:愛情表現

噛みついて「いたっ!」となったあと、なんだかかわいくてにこにこ……なんてしてしまった経験ありませんか。

0歳の頃に甘噛みを始めたころなんかは指を甘噛みする様子がかわいくてついついそのままにしちゃって。なんていうこともあるかと思います。

私も人の指を噛むのはダメだよと伝えなきゃいけないとは思いつつも、甘噛みする様子がかわいくてわざと指を持っていったりしたことよくありました。

お母さんの反応を見て、わざと甘噛みするということも多いです。

これと一緒で、1歳児くらいだと愛情表現の一つとして噛みつきを行うことも。

噛みつかれたときは「痛いなー^^」で終わらせず、「噛むのはダメだよ」と伝えていく事が大事です。

噛みつきの理由2:歯が生えてきてかゆい

歯が生え始めのむずむずした不快な状態を噛むことで解消しようとする場合もあります。

0~1歳の歯が生え始めたころが一番多いです。もちろん歯が生えるときに噛まない子もいます。

歯が生えてきたころの噛みつきであれば、歯固めなどで歯の不快な感情を解消できるようにすると人への噛みつきは少なくなっていきます。

0歳児クラスで多いのが上記の2点で、保育者や近くにいる大人がとめることが大事な状態です。

よく観察していれば、どういう理由で噛みついているのかがわかるので、比較的対処法を考えやすいのが特徴ですね。

噛みつきの理由3:友だちとの関わりで嫌なことがあった

1歳ごろから友だちと関わるようになり、思い通りにいかずに相手を噛みつくということが起こります。

  • 使っていたおもちゃを友だちにとられた
  • 一緒に遊ぼうとしていたのに、遊んでくれない
  • 近くに手があって邪魔だった

多いのはおもちゃの取り合いで、うちの娘はほとんどこれです。

自分が使っているおもちゃをとられただけでなく、使いたいおもちゃを使っているという理由でも噛みつきます。

この対処法は子どもによっても違いがあって。

おもちゃを取られたら「いやだ」と言葉で表現する。

おもちゃを使いたかったら「貸して」と言葉で伝える。

話を理解できる子には言葉で話そうねと伝えています。

まだ言葉が出ない子には、噛もうとする前に「こっちにもおもちゃがあるよ」と誘うことで気持ちの切り替えができるようにしています。

どちらにしても、噛むことはダメなことということは「ダメ」と簡潔に伝えて、気持ちを切り替えられるようにしています。

あまり長々怒っても、2歳前後までは理解できないので逆効果なんですよね。

噛みつきの理由4:そこに腕があったから

噛みつきの中で保護者も保育士も一番対応に困るのが、そこに噛めるものがあったから。というパターン。

どうして噛んだのという理由が明確ではないので対処法が難しいんですよね。

ですが、そこで理由を見つけるのが保育士の仕事。

  • いつもと違うクラスの子がいた
  • いつもと環境が違った(クラスが違う、活動の順番が違う、大好きな先生がお休みだった)
  • 自分のテリトリーの中に入ってきた
  • もっと自分のことを見てほしい

よく観察していると、理由がおのずと見えてきます。噛んだときは「ダメ」と伝え、しばらく寄り添って関わるようにしています。

保育園に通っていない子で、友だちとの噛みつきが多くみられるという場合は、「自分のテリトリーに知らない子がいる」という感情から来ることが多いです。

他の子とのかかわりが増えると少しずつ減ってくるかと思います。

保育園での噛みつきは子どものせいではない

保育園で噛みつきがあった場合、噛みつくという行為を止められなかった保育士が一番いけないと私は思っています。

噛みつきは子どもの表現手段のひとつ。

噛みつきそうな子は普段関わっていればわかることなので、対処がしやすいです。

ただ、四六時中その子をマークしていられるわけではないし、噛みつくときは本当に一瞬なので止められないということも事実なんですよね。

ただ、噛みつきを止められなかった保育士が、「○○ちゃんがいけない」と保護者や子供に言うのは違うと私は思います。

保育園での噛みつきの対応

噛みつかれた側

保育園で噛みつきがあった場合、噛みつかれた子には経緯を説明して謝罪します。

大きな痕になっていようが、痕が残っていない小さなものだろうが、必ず説明をしています。

そして二度と噛みつかれることが内容に注意してみていくのが一般的。

毎日噛まれた、1日に何度も噛まれた、1か所だけではないなんていうことがあったら、さすがに保育園に問いただしたほうがいいと思います。

噛みついた側

噛みついた側には、よほどのことがない限り報告をしません。

私は保育士なので、先に担任に「噛みついたら教えてください」と言っているので毎回報告してもらっていますが、基本的に噛みついた子の保護者には報告しない方針の保育園が多いです。

噛みついた側に報告するのは、何回も続いたり急に噛みつきが増えたりといった気になった場合のみ。

おうちでも噛みつきがおこっていないか、その際にどういった対応をしているのか保護者の方と話しています。

家庭と保育園で噛みついた後の対処法が違うと、子供が混乱するからです。

よく友人から「保育園で『お子さんが噛みつき多いからどうにかしてください』って言われた」といわれるのですが、それはどうなんだろう……と正直思います。

保育園から噛みつきが多いと言われたらどうすればいい?

保育園から「お子さんが噛みつきが多いです」と言われたら、正直どうすればいいんだろうかと思いますよね。

私の娘もよく「噛みつきそうになりました」「今日は噛んでしまいました、止められず申し訳ありません……」と担任に言われていました。

噛みつきが多いと言われたら、家庭でどうすればいいのかといわれると、保育園と同じように噛んだら叱るという事しかできないんですよね。

もちろん家庭であまり子どもに関わってあげる時間がないな、と思うのであれば絵本を一緒に読んだり、ちょっと寄り道して公園で遊んだり。という方法も良いと思います。

ただ、噛む=愛情不足というわけではないので、まずは「担任の先生は噛んだ後どういう対応をしているのか」確認してみてください。

噛んだ後の対応を家庭でも一緒にして、少しずつ「噛みつくことはいけないこと」と子どもが理解していけるように我が家では行っています。

噛みつきが起こったら考えたいこと

保育園で自分の子供が噛みついたら「愛情不足なのかな……」と不安に思ってしまう保護者の方もいると思います。

でも、愛情不足だから噛むなんていう根拠はどこにもありません。

噛みつく理由が明確であれば、対処法も考えていけますし、歯がかゆかったりする場合の噛みつきであれば自然に収まっていきます。

「噛みつきが多い」と保育園で言われたら、まずは担任がどういう対処をしているのか聞いてみてください。

そして、噛みついた時の経緯を聞いて、どういうときに噛むのかを知っておくと対処しやすくなると思います。

噛みつきはいつかはなくなるもの。0~2歳の子どもをもつと、一度は通るかと思う悩みなので、参考になればうれしいです。