慣らし保育は子どもにも保護者にも大切な期間で、新しい環境に慣れるために、時間を少しずつ長くしながら設定していきます。
朝、保護者と別れる際に、寂しくなったり、離れたくなかったりて泣く子どもが多いですが、保護者と別れたあと保育園ではどんな活動をしているのか気になりますよね。
慣らし保育中はなにをしているの?
乳児クラスの場合
全員が新入園児となる0歳児クラスでは、ひとりひとりの子どもに合わせて慣らし保育を行います。
この時期は幼児クラスの先生やフリーの先生、主任等が総出で乳児クラスの手伝いに入り、ひとりひとり抱っこしたり、外気浴をしたりしながら安心してお迎えを待てるようにしています。
朝は泣いていた子も、お迎え前には泣き止む事ができたり、月齢によっては朝寝をしたりと子どもにあわせて対応しています。
1歳児クラスになると、持ち上がりの子もいるので、慣らし保育期間中もできるだけ園での生活リズムを送ることができるようにしています。
おおむね9時半前後に朝のおやつがあるのでその時間には椅子に座り、おやつを食べられるようにします。
泣いていて椅子に座れない子は保育士が抱っこして対応したり、無理に食べさせず落ち着くのを待ったりして対応します。
中にはおやつを見て泣き止み、その後元気に過ごせる子もいますよ。
日中は持ち上がりと新入園児と活動をわけることはあるものの、外気浴や園庭で遊んだり、バギーにのって公園に出かけて気分転換をすることもあります。
2歳児以上の場合
クラスの半数以上が持ち上がりの子どもたちなので、基本は園の生活リズムにあわせて慣らし保育を行います。
クラスの子どもたちと散歩に出掛けたり、製作活動をしたり、室内で遊びながら、生活のリズムを知っていき、友だちや保育士と慣れるようにしていきます。
担任とサブとしてフリーの先生が1名はいることが多く、新入園の子に次にやることやどこに何があるかといった細かな場面を援助していき、安心して園での生活を送れるように促しています。
大泣きしても大丈夫なの?
慣らし保育の期間は朝保護者と別れるときにほとんどの子が泣くものです。
泣かない子は、他の園に通っていて園や保護者以外のひととの生活にすでに慣れていたり、0歳児の低月齢の子に多いまだ何が起こっているかわからないという理由が大きいです。
朝子どもに泣かれると保護者のかたも不安に感じたりしがちですが、保育園では保育士がしっかり子どものサポートをしているので安心して預けてくださいね。
別れるときにしておきたいこと
朝泣いて登園した子どもを預けて、お願いします!と出掛けていくお母さんも一定数います。
子どもに気づかれないように……という配慮もあるかもしれません。しかし、子どもにとっては置いていかれてしまったと勘違いし、その後の慣らし保育期間もなかなか気持ちを切り替えられなくなりがちです。
子どもと別れるときに、「必ずしお迎えに来るからね」という一言と、タッチやバイバイといったアクションがあると子どもの気持ちも切り替えやすいです。
「バイバイしたらお母さんとは別れるけど、お迎えにきてくれる」と理解するようになると、子どもが園生活をスムーズに送れるようになるので、別れるときのワンアクションを決めておくといいですね。
保育園生活はいずれ必ず慣れるもの
最初のころは大泣きしていた子どもも、4月の終わりには泣かずに登園するようになり、大きくなると「ママ早く仕事行って!」なんて悲しい事を言われるようになるほど、子どもたちは保育園生活に順応していきます。
最初のうちは分かれる際に辛く感じるかもしれませんが、それもいい思い出になる日がやってきます。
保護者にとっても子どもにとっても保育園が安心できる場所であってほしいなとおもっています。