職場復帰を前に、どうしても早く慣らし保育を終わらせたいと考えている保護者の方は一定数います。
慣らし保育は大切な期間ではありますが、絶対にやらなくてはいけない決まりはありません。4月1日から申請時間で預かることができるところを、保育所側が保護者にお願いして慣らし保育を行っています。
職場復帰をして、有給扱いになってしまうから、なるべく早く終わらせたい。
仕事が山積みで、慣らし保育をしている場合ではないと考える方もいますよね。
4月の入園を前に、慣らし保育を少しでも短くするためにできることをお話しします。
慣らし保育を早めに設定するには?
慣らし保育を早くに終わらせるためには、まず保育園側の了承が必要です。
保育園側も慣らし保育のスケジュールを大まかに組んでいるので、まずは早くに復帰したいという事や、早めに仕事復帰しないと生活が大変……といったありのままの現状を伝えましょう。
もちろん、5月に復帰なのにもかかわらず、預けて友達と遊びに行きたい……なんて理由は通用しませんので気を付けてくださいね。
保育園も慣らし保育を絶対にしてください!!!とは言えないの概ね理解してもらえるとおもいます。あとは子どもの様子次第でもあるので、入園前にできることは行っておきましょう。
慣らし保育中につまづくポイント2つ
1:他の人からのミルクを嫌がる
母乳で育てている赤ちゃんに多いのがミルクを嫌がることです。
保育園に預けると決めたのであれば、日に1回は母乳からミルクに置き換えて生活するリズムをつけておくと良いでしょう。
冷凍母乳を可としている保育園もありますが、ほとんどの保育園は日中はミルクや離乳食で過ごすので、母乳を与えることは難しいです。
ミルクも、お母さんからは飲むけれど、知らない人からのミルクを嫌がってしまう事も多いです。
ミルクを飲めないと保育園側も慣らし保育を早めに切り上げることは難しいです。
2:お昼寝ができない
知らない空間に知らない人と一緒に寝るという事は大人でも難しい事です。
まだ生まれて数か月、数年しか経っていない子どもにとっては更に大変に感じるのはあたりまえです。
何年も4月の慣らし保育を経験していますが、毎年お昼寝でつまずく子が多く、一睡もできなかったりずっと泣いていたりする子もいます。眠ることができたとしても眠りが浅くてすぐに起きてしまうので、家庭でのお昼寝のように長く寝ることが難しかったりします。
徐々に慣れてはいくものなので見守っていきましょう。
慣らし保育を早めに終わらせるために入園前からできること
ミルクを飲む事に慣れておく
母乳で育てているのであれば、ミルクに置き換えておきます。
保育園によってミルクのメーカーや哺乳瓶の種類は異なるのでできるだけ同じものを使用するとスムーズです。どんちゃんは家では『はぐくみ』を使っていましたが、保育園では『ほほえみ』だったので、試したところ特に難なく飲むことができたので、2つのメーカーを使い分けていました。
『アイクレオ』や『Eあかちゃん』といった味にクセがあるミルクだと切り替えに時間がかかるのでまずは試しに飲ませてみてくださいね。
生活リズムを整えておく
仕事復帰した時に何時に起きて、何時に保育園に出発するのかを事前に決めておき、少なくともその時間に起きる練習はしておいた方がいいです。
食事の時間も保育園と同じ時間を意識しておくと、おのずと昼寝も保育園での生活リズムのようにできるようになるので、心がけておくといいですし働いている側もありがたいです。
保育園に預けてから夜よく眠るようになりました!と保護者の方から言われたりするのですが、生活リズムをしっかり整えておいた方が夜も深く眠りにつけるようです。お母さんも眠れるし一石二鳥なので少し気にして過ごすと良いですね。
機会があれば一時保育を
入所する園が決まったのであれば、園の一時保育を利用しておくのもひとつの手です。
実際に私の職場でも2月末から来年度の入園のお子さんが一時保育を利用し、4月1日から申請時間いっぱいで預かる子が毎年何人かいます。
0歳児クラスとなると一時保育を実施している施設は少ないので難しいですが、1歳児や2歳児クラスに入園するのであれば一時保育を利用してみるのも手ですね。
ご飯は食べなくても、抱っこじゃなければ寝れなくても大丈夫
根本的に0歳児であればミルクが飲むことさえできれば、慣らし保育はスムーズに進みます。
たとえ家庭で抱っこじゃなくちゃ眠れないという子も、偏食がひどくてご飯をほとんど食べないという子でも、保育園で集団生活を送る中で次第にできるようになってきます。
1歳児に多い泣き続けている、他の子にあたる……なんていう事で慣らし保育が長引いたりする事はないので、安心して構えてください。
お母さんも職場復帰を控えて不安な気持ちもあると思いますが、入園までの残りわずかな時間を子どもと楽しんで過ごしてくださいね。