保育園見学をしていて、保育の内容について気になった事はありませんか?
保育の考え方の中にも様々な種類があり、その代表的なものが『モンテッソーリ教育』です。
私も保育士として働いていますが、モンテッソーリ教育にはそこまで詳しくありません。ただ名前は聞いたことがあるかなというレベルです。
見学に行った時も「モンテッソーリ聞いたことあるなー」くらいしか思わず、ただ漠然と説明を聞いているだけでした。
2月に保育園が決定し、決まった保育園はモンテッソーリを主体とした考え方の保育園。
私はモンテッソーリの保育園で働いたことがなかったので、どんなもんかとちょっとした期待半分、不安が半分といった心境でした。
近頃では将棋の藤井棋士も『モンテッソーリ教育』を受けていたという事で話題になりましたね。
今回はそんな『モンテッソーリ教育』を取り入れた保育園に0歳児から通って1年たってみてどうだったか、書いていきたいと思います。
モンテッソーリ教育って何?
モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。歩くことを教えなくても、歩こうとしたり、積極的に環境に関わりながら様々な事柄を吸収していったりする姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする姿のあらわれといえます。この内在する力が存分に発揮できる環境と、自由が保障された中で、子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長していきます。モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。その目的を達成するために、モンテッソーリは子どもを科学的に観察し、そこからえた事実に基づいて独特の体系を持つ教具を開発するなどして教育法を確立していきました。その教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。
モンテッソーリ教育は、マリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法。
保育園や幼稚園などでも取り入れているところが多いです。
私の職場の保育園はモンテッソーリ教育は取り入れていなかったものの、指先の発達のためにモンテッソーリ教育の『教具』をまねたものを取り入れていました。
モンテッソーリ教育は0歳児からも行われるの?
どんちゃんは2016年9月生まれ。
2017年の4月に0歳児クラスの1人として、モンテッソーリ教育の保育園に入園しました。
モンテッソーリ教育では
0歳から3歳までの前期は「吸収する精神(無意識)」の時期と呼び、人生の中でもっとも吸収力が強く、その後何年かけても達成できないようなことをいとも簡単に獲得し、人間社会に「適応」していく時期です。
と考えられており、0歳児からもモンテッソーリ教育の考え方に沿った保育を行っていたそうです。
実際にモンテッソーリの保育園で0歳児クラスがやっていたこと
どんちゃんの保育園で0歳児クラスがモンテッソーリ教育の一環として取り入れていたのはやはり教具。
1歳の誕生日を迎えて一人で座れるようになった頃から『お仕事』と呼ばれる教具の時間を設けていました。
その中でもどんちゃんが好きだったのは『落とす』というお仕事。
ストローやフィルムケースなどを、穴から落として箱に入れるというものです。
型はめなんかに似ていますね。
モンテッソーリの考え方で木や布といった自然素材のおもちゃを大事にしている傾向があるので、保育園のおもちゃもそういったものが多かったですし、どんちゃんもそっちのおもちゃの方が食いつきが良かったです。
驚いたのは年度末頃に0歳児でもうトイレに座っていたこと。モンテッソーリ教育の考え方は、トイレトレーニングではなくトイレラーニングというようで、1歳半くらいから皆興味を持ったら座るという考え方のようでした。
これに関しては特に恩恵はなく、我が家のどんちゃんは1歳10か月現在トイレにはまったくもって興味ありません(笑)
ですが、トイレラーニングという考え方は非常に良いなと思ったので、自分の保育でも取り入れるようにしています。
モンテッソーリ教育の保育園に通わせてみた感想
モンテッソーリ教育の保育園に0歳児から通わせてみて、感じたことは「あまり変わらない!」という事でした。
というのも、モンテッソーリ教育を更に取り入れるようになるのは1歳児クラスから……とのことで0歳児クラスだとあまり恩恵はないようなんですよね。
ただ、自分の職場の保育園の子どもと比べると、どんちゃんのクラスの子どもは比較的落ち着いて話を聞ける子が多く、机の上での活動をしっかりできる子が多い印象にあります。
『お仕事』のおかげか手先が器用でペットボトルのふたなんか簡単に外しちゃうんですよね……うれしいような困ったような。
これから先いったいどんな子どもになるのか、楽しみにしたいと思います。