子どもの日に実家へ帰省したのですが、その時どんちゃんの祖父母(わたしの両親)がずっと気になっていた絵本を購入してくれたので紹介したいと思います。
音がなるしかけ絵本の感想
購入してもらったのは大日本絵画から出版されている、音がなるしかけ絵本シリーズのうちの2冊で、「チャイコフスキーのくるみ割り人形」と「ヴィヴァルディの四季」です。
1冊2500円+税とちょっとお高めなので自分では手を出せなかったのですが、快く購入してくれた両親に感謝。
というのも両親ともに音楽が好きで、私も小学校から吹奏楽部やマーチングといった活動をしていましたし、母はプロではないですが現役で演奏会に参加しています。なのでむしろ紹介したら乗り気だったのは両親だった……。
子どもが音楽を聴くきっかけに
私の方は音楽に触れて育ってきましたが、旦那は一切そういったものとは無縁のスポーツ少年でした。『かえるのうた』がぎりぎり弾けるくらいのレベルです。
どんちゃんにも別に音楽に興味を持ってもらいたいと思っているわけではないですが、音楽が嫌いな子にはなってほしくないのと、ピアノは興味を持つのであればやらせてあげたいなと思っている程度です。
この『チャイコフスキーのくるみ割り人形』と『ヴィヴァルディの四季』は、1ページに1つ音符のボタンがあり、そこを押すと音が流れるというしかけ絵本になっています。
最初のうちは大きな絵本というだけで興味を持っていたどんちゃんでしたが、音がなるという事に気づくと大喜びで、何回も流しては喜んでいました。
『チャイコフスキーのくるみ割り人形』はストーリー仕立て
くるみ割り人形はバレエ作品で、クリスマスの近づくころになると良く演じられています。もともとストーリーになっているものなので、そのストーリー通りに絵本も進み、そのBGMとして各楽曲が流れるようになっています。
イラストも子どもっぽいわけではなく、かといって子どもが苦手なイラストでもないですし、色も豊富に使われているので見るだけでも楽しめるかと思います。
文章はふりがなはあるにしろ、長さも文章も小学生向きなのでよみきかせをするというよりかは自分で読めるようになった頃のお子さんにおすすめなのかなと感じます。
『ヴィヴァルディの四季』は1冊で四季を楽しめる
こちらは楽曲の説明をふまえつつも、イザベルという主人公が1日で四季を体験する旅にでかけるというストーリーになっています。
ただ楽曲の説明を見るよりかは、ストーリー性がありわかりやすいので、子どもでも楽曲を知るきっかけになりやすいのかなと感じます。
音がなるしかけ絵本の良かった部分と悪かった部分
音がなるしかけ絵本の良かったところ
物語のようになっており、各タイミングで実際に楽曲を聴くことができるので、音楽に興味もつきっかけをつくるには丁度いい絵本だなと思います。
サイズが大きいのでイラストも見やすく、細かい部分まで描きこまれているので大人が見るにも十分楽しいです。
どんちゃんもボタンを押すと音がなるというしかけには喜んでおり、音の鳴り方によって身体のうごかしかたを変え、全身で表現していたのには驚きました。
特に『ヴィヴァルディの四季』の方は、夏の第3楽章が好きなようで、何回も押しては踊っているのがとにかく面白いです。
まだ物語の内容には興味がないようなので、最後のボタン一覧と、楽曲や作曲家の説明のページを開き、ひたすら鳴らして楽しんでいるので購入して良かったなと感じています。
音のなるしかけ絵本の残念なところ
音がなるしかけ絵本は両方ともそうですが表紙はしっかりしている材質に対し、中のページは結構薄いです。一番最後にボタンが集約されているためしょうがない事ではあるのですが、うっかりすると手を切りそうになります。
また最後のページに音の鳴るボタンが集約されているので、最初のうちはボタンを押してもうまくスイッチが入らず、音が流れないのと、ひとつひとつの楽曲がやや短く感じるのが残念だなぁと思います。あとワンフレーズ長いと同じ楽曲の中でもうつりかわる部分が見られるので良いのに!という印象です。
子どもが音楽を知るきっかけになる絵本
音がなるしかけ絵本は子どもが音楽に親しむきっかけにもなるので、ちょっと変わった絵本がほしいと思っている人にはおすすめしたい絵本です。
『チャイコフスキーのくるみ割り人形』も『ヴィヴァルディの四季』も誰もが1度は耳にしたことがあるフレーズばかりなので、まったく音楽に興味がない人でも「これ知ってる!」と楽しむことができる選曲になっています。
少し値段が高いのが難点ですが、ぜひ手に取ってみてくださいね。