子どものおもちゃの定番でもあるおままごと。
1歳半くらいからままごと遊びに興味を持ち始め、大人のまねをして見立て遊びをするようになります。
私の職場でも1歳児クラスからおままごとのおもちゃが用意されていて、エプロンと三角巾をつけて料理する姿は悶絶するほどかわいいです。
おままごとはどことなく女の子が遊ぶもの。というイメージがありますが、男の子ももちろん楽しめます。
ごっこ遊びを通じて得るものもたくさん。
そんなおままごとおもちゃの材質はどんなものが良いのか、メリットデメリットをそれぞれ考えてみました。
おままごとの材質は何が良い?
おままごとおもちゃは大きく分けて
- 木製のおもちゃ
- プラスチック製のおもちゃ
の2種類に分かれます。
木製のおままごとおもちゃとプラスチック製のおままごとおもちゃ。どんな違いがあるのか、保育園で働いてみて感じたメリットデメリットをあげていこうと思います。
木製のおままごとおもちゃのメリット
木製のおままごとのおもちゃのメリットは大きく3つ。
木製玩具に共通して言えることですが、やはりこの3つに尽きると思います。
- 壊れにくいので長持ちする
- 自然素材で安心できる
- ある程度の重さがあるので扱いやすい
壊れにくいので長持ちする
木製のおままごとのおもちゃはとにかく長持ちします。
壊れても修復しやすいのもポイント。
木製のおままごとのおもちゃは乳児でもよく使っていますが、十年前に購入したものが現役だったりします。
丁寧に扱えば扱うだけ長く遊ぶことができるので、2人目3人目と長く楽しむことができます。
自然素材で安心できる
木製のおもちゃは自然素材のため、塗料などにもこだわっているものが多いです。
おままごとは見立て遊びとはいえ、口に入れたりなめたりして遊ぶ乳児も多いもの。
そんな時に木製の物の方がなんとなく口に入れても安心というイメージがあります。
ある程度の重さがあるので扱いやすい
プラスチック製のおままごとのおもちゃと、木製のおままごとのおもちゃを両方使ったことがありますが、木製の方がおままごとをするにはやりやすいと感じています。
重さがあるので包丁で切った時も飛んで行かない。
お皿に乗せて運ぶ間にコロコロ転がらない。
何気ない部分ですが、子どもにとっては食材が転がってしまったり落ちたりするのは結構なストレス。
木製おもちゃの方がそういった事は少ないです。
木製おままごとおもちゃのデメリット
木製のおままごとのおもちゃのデメリットは3つ。
- 価格が高い
- 食材の種類が少ない
- 消毒するのに若干の手間
木製おもちゃに共通して言えることですが、こちらも順に感じたことを書いていきたいと思います。
価格が高い
木製おもちゃはプラスチック製のものに比べると値段が倍近くなります。
おなじ食材でも100均で売っているプラスチック製のおままごとおもちゃに比べ、木製のものは食材1つで300円くらい……と高め。
おままごとは食材の数も豊富にそろえたいと考えると、木製の場合価格がネックになってくるなと思います。
食材の種類が少ない
加工しやすいプラスチック製のおままごとおもちゃに比べると、木製のおままごとおもちゃの食材の種類はそこまで多くありせん。
わたしが娘に購入した木製のおままごとのおもちゃ『ウッディプッティ』は、商品一覧を見るとそこそこの品数がありましたが、やはりプラスチック製に比べると少ないように感じます。
女の子の憧れ『マザーガーデン』のおままごと、めちゃくちゃかわいい。
消毒するのに若干の手間
アルコールを吹き付けて拭けば終わりのプラスチック製のおもちゃに比べ、木製のおもちゃは濡れたままにしておくとカビが生える原因になります。
片付ける場所も選ぶので、口に入れた後にすぐにアルコールで拭きたい!となると、手間に感じます。
プラスチック製おままごとおもちゃのメリット
今度はプラスチック製のおままごとおもちゃのメリットを紹介していきます。
プラスチック製のおままごとのおもちゃのメリットは3つ
- 安価で手に入りやすい
- 種類や形が豊富
- 消毒が手軽で扱いやすい
安価で手に入りやすい
プラスチック製のおままごとは100均でも購入できるのが最大の魅力。
値段が安いと、万が一購入して子どもが興味を持たなくても「100円だからいいか」という安心感があります。
100均には食材をメインとしたおままごとの他にも、「おいしゃさんセット」「美容院セット」といったなりきり遊びの道具まで揃っているので驚き。
保育園でもごっこ遊び用に何個か購入しています。
種類や形が豊富
木製に比べると加工しやすい事から、食材の種類がとにかく豊富。
同じ食材でも形が違うものもあるので、かなりの量があります。
レジストッカーや買い物かごといった食材以外のものが多いのもうれしいですね。
消毒が手軽で扱いやすい
おままごととはいえ本当に舐める子も多いので、1歳くらいであればプラスチック製だと消毒しやすいのがうれしいところ。
保育園では1歳児クラスのおままごとの食材はほとんどプラスチック製で統一しています。
舐めてもすぐに水洗いでき、ちょっとガサツに扱ってもいいかなという安心感があります。
プラスチック製おままごとおもちゃのデメリット
プラスチック製のおままごとももちろんデメリットが。
- 壊れた時に直しにくい・よく割れる
- 軽いので扱いにくい
壊れた時に直しにくい・よく割れる
木製のおもちゃに比べると壊れやすいのがプラスチック製のおもちゃ。
保育園では毎年フライパンや鍋のフタ、野菜の葉などなどが犠牲になって去っていきます。
塗装も木製のものに比べると剥げやすいです。
軽いので扱いにくい
プラスチック製のおままごとのおもちゃは軽いのでとにかくよくすっぽ抜けます。
教室の端にあるキッチンで料理していたはずが、部屋のど真ん中に人参が落ちてて踏んで痛かった。なんていう事がしょっちゅう。
軽いので包丁で切った時に押さえてなかった方が転がっていったり、お皿に乗せたと思っていたらなかった。なんて言う事がよくあるようです。
子どもの様子や年齢に合わせて選びたいおままごとの素材
木製のおままごととプラスチック製のおままごと。それぞれメリットデメリットをあげてみました。
どちらも良いところがあるので、与える子どもの様子をみて選択するのが良いかと思います。
まだおままごと与えていないのであれば、100均のもので様子見→気に入ったなら木製で揃える。
兄弟が多く数がとにかくほしいのであればプラスチック製で量をたくさん購入する。
そういった買い方もできるかなと思います。
保育園では1歳児クラスは消毒の観点からプラスチック製のおもちゃを使っていますが、じっくりおままごとに取り組みたい2・3歳児クラスには木製のものを準備しています。
年齢や子どもの様子に合わせて、素材を選んでいきたいですね。