にじままなーさりー

2人の子どもを育てる保育士のさかすの子育て記録。保育園の事、絵本の事、おもちゃの事を発信します。

保育士が子育てしてみて感じた保育と子育ての違いと葛藤

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保育士として働いてはいたものの、子育てはもちろん初めて。第1子となる娘の妊娠中から分からないことだらけでした。

でも周りの人たちからは「保育士だから大丈夫よね」「子育てのプロだもんね」と言われ、なかなか相談できませんでした。

実際に子どもを産んで育ててみると、子育てと保育は全然違う!

保育士の資格を持っていても子育ては初心者。そんな私が産後当時に思っていた事を残しておきたいと思います。

 

保育士だからという先入観

妊娠してから、職場でも病院でもとにかく「保育士だから」という言葉が付きまとっていました。

保育士だから子育てができるかといったら、それは違うと思います。

今、もし保育士で初めて子どもを産んで悩んでいる人や、その旦那さんがいたら、保育と子育ては別だと割り切って考えてほしいです。

先生だから大丈夫という根拠のない妊娠期間

娘を妊娠した時に働いていた保育園は、規模が小さく定員は40名でした。

保護者の方も担任以外の先生でも名前を知っていて、アットホームな保育園。

だからこそ私が妊娠した時も「先生おめでとう」という祝福の言葉をたくさんもらいました。

そして祝福の言葉と同時に「先生なら大丈夫」という根拠のない励ましをたくさんもらいました。

確かにあまりつわりも少なかったので元気に走り回ってましたし、遅番も早番も変わりなく勤務に入っていました。

当時園内いざこざがあったばかりで、古株の先生が軒並み辞めてしまい、新人しか残っておらず、同僚の保育士も子育て経験がない人がほとんど。

妊婦の辛さも、妊婦のトラブルも何もよくわからない状態。

「先生なら大丈夫だよね」で何かと済まされていました。

体調が悪くてもなんとなく言い出せず、無理をしながら働いていました。

里帰り中も親からの「保育士だからわかるでしょ」

私は出産予定日1ヶ月半前から里帰りで実家に帰りました。

里帰り中も母親から悪気のない「保育士だからわかるでしょ」「保育士だから大丈夫でしょ」という言葉を何回か言われました。

当時は別にそこまで気にしてはいませんでしたが、今にして思うと「保育士だってわかんないものはわかんないわ!」と声を大にして言い返せばよかった……。

保育士の娘が出産を控えている世の中のお母さんたちには、「保育士だから大丈夫」の言葉はぜひ胸にとどめておいてほしいなと思います。

病院でもつきまとう「保育士だから大丈夫」

4日間の入院期間でも何かと聞かれるのが「保育士だから大丈夫だよね」という言葉。

出産した病院の助産師ですら、沐浴指導の時も「保育士だからわかっているよね」調乳指導に至っては「保育士だし指導無しで大丈夫?」と聞かれたほど。

正直言いますと、私が子育てに関して保育士で良かったなと思った事は

  • オムツ替えが慣れていた
  • ミルクの作り方を知っていた

くらいです。本当に。

保育と子育ての違い

実際に産んで感じたのが保育と子育ては全く違うという事。

子どもを産んだからこそ、保護者の方の言っていた本当の悩みや葛藤もわかり、子どもが産まれて、様々な視点が変わりました。

保育士は新生児のお世話をしたことがない

沐浴だってふにゃふにゃの新生児の沐浴なんてしたことないし、働いていて母乳をあげる経験なんてありません。

夜中泣く子どもを夜通しあやした事も無ければ、そもそも新生児を抱いた事がありませんでした。

保育園で預かるのは産休明けの生後57日以降の子。つまり生後3ヶ月近くの子が一番小さいです。

もちろん保育士という資格を活かして、乳児院といった施設で働いている経験があれば別ですが、保育園の保育士として働いているのであれば、新生児を見たことはないといってもいいです。

もし自分の奥さんが保育士で子育てを全て任せようと考えている旦那さんがいれば、今からでも考えを改めてもらいたいですね。

保育と子育ては全然違う

保育士だから子育ても大丈夫と産後も言われてきましたが、保育と子育ては根本的に違うと私は思っています。

もちろん、子どもに対する関わり方は保育も子育ても一緒かもしれません。

でも、保育士の奥さんや娘を持つ人には覚えておいてほしい事がたくさん。

  • 保育園で当たり前のように出てくる食事は給食の先生が作ったものであり、離乳食を作るのは初めて。
  • 一日8時間(勤務時間)子どもを見続ける事があっても、24時間休みなく子どもを見るのは初めて。
  • そもそも仕事であるから構え方が違う。

という事を覚えていてほしいです。

1人で複数人見るより1人で1人を見続けた方が大変

保育園では0歳児も1人で3人の子どもを相手にします。

そう考えると自分の子どもは1人で楽じゃないかと思うかもしれません。

でも正直、1日中一緒にいるという事が複数人みるよりもずっと大変だった印象があります。

小規模保育室であっても、複数の大人の目があるので話し相手がいるんですよね。

「○○ちゃんこんなことできたねー!」「あらほんと!すごい!」このやりとり!このやりとりがないだけで本当に大変だった!

自分の思いをなかなか共有できず、SNSで暇さえあればつぶやいてました。

会話ができないという事は、思っている以上に大変です。

仕事から帰った後、疲れているとは思いますが、旦那さんにはたくさんその日あった出来事を一緒に話してほしいなと思います。

たくさん失敗した離乳食

保育士だから大丈夫でしょと4か月健診ですら言われた私。ここまでくると笑っちゃいますよね。

翌年から預けることに決めていたので5か月から始めた離乳食は、たくさん失敗しました。

最初に作ったおかゆなんてつぶが残りまくりだったし、ペーストも裏ごししたの?ってくらいつぶつぶ残っているし(笑)

離乳食をあげたことはあっても、作ったことはないので本当手探り状態。

たぶん普通にへたくそでした。

旦那からは「それであってるの?」と言われていたけど、多分もっと裏ごすべきだったと思っています。

保育士だって離乳食を作ることは初めて。

「保育士なのに作れないの!?」という言葉は絶対に言わないでほしいです。作ったことなんてないです。

 

子育てをしながら悩んでいる保育士さんに伝えたい

初めての子育てをしている保育士さんは、「保育士だから大丈夫」という言葉を何回も聞かされたかと思います。

中には保育士だからと旦那から育児を丸投げされている事もあるんじゃないでしょうか。

でも保育士としての経験はあっても子育ては初心者。

もっと周りの人に「保育士だって初心者です!」とアピールしてみてください。

私は旦那に「私は保育士だけど、0歳の担任もったことないし、そもそも子育てはやったことないから」とさんざん言い続け、現在私よりちゃんと育児してるんじゃないかという父親に育ちました。

保育士さんのほとんどは、「私は保育士だからしっかりしなきゃいけない」と思っているかと思います。

でも、保育士だからしっかりしなきゃいけない事なんてどこにもありません。

吐き出す先が見つからなければSNSもなかまがたくさんいますし、吐き出すだけでもすっきりします。

一緒に子育て頑張りましょうね。